パッと開いたページに、あなたのかけがえない今日をさらに輝かせる開運言葉。
人類に古くから伝わる「ビブリオマンシー」(書物占い)の成果を、ほぼ毎日あなたにお届けします。
ビブリオマンシーとは、パッとめくった本の1行に、必要なメッセージが現れるという占術で、タロットカードの源流ともされています。
「今、私と皆様に必要なメッセージをください」とお祈りしてから、大好きな本を開いています。

3月10日の開運言葉
「ぼくはおっかさんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。
けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸せなんだろう。」
(カンパネルラ)

今日の言葉は、ぼくの人生で最も大切な物語の一つをめくったら、飛び出してきました。

「銀河鉄道の夜」宮澤賢治著
角川文庫、新潮文庫ほか

画像: 3月10日の開運言葉 「ぼくはおっかさんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。 けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸せなんだろう。」 (カンパネルラ)

孤独な少年ジョバンニが、友達のカンパネルラと、幻想第四次の銀河鉄道で、天上の世界を旅します。

カンパネルラはジョバンニと違って、友達も沢山いる優等生です。

空を渡っていく列車の中で、突然、カンパネルラが、

「思い切ったというように、少しどもりながら、せきこむように」

ジョバンニに向かって、こう言うのです。

「おっかさんは、ぼくをゆるしてくださるだろうか。」

そして冒頭のこのセリフに続いていきます。

「ぼくはおっかさんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。
けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸せなんだろう。」

この「銀河鉄道」にこの子たちが乗っているのは、なぜなのか・・・読者はやがて衝撃と共に悟っていきます。

ジョバンニが持っている切符は、「本当の天上さえ行ける切符」。

カンパネルラの持っている切符は小さな鼠色の切符とは、違う切符だったのです。

泣き出したいのをこらえているように見えたカンパネルラは、意を決したようにこう言います。

「誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸いなんだねえ。だから、おっかさんは、ぼくをゆるしてくださると思う。」

深い余韻を残すこの物語は、決して、安易な答えを私たちに用意してくれるわけではありません。

ほんとうの幸せってなんだろう? ほんとうにいいことって、なんだろう? 愛ってなんだろう?

ぼくは今でも考え続けています。

あなたのかけがえない日々が、ますます輝きますように。

あなたが「魂の望み」を叶えていくことを、いつも応援しています。

(西田普)

画像: 「ぼくはおっかさんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。 けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸せなんだろう。」

西田普(にしだあまね)
1972年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。作家、(株)光出版 代表取締役。月刊『ゆほびか』編集長を務めるとともに、 季刊誌『ゆほびかGOLD幸せなお金持ちになる本』を創刊し、編集長を兼務(〜2019年9月、ともにマキノ出版)。書籍ムックの企画編集も手がけ、累計部数は300万部を突破。健康・開運をテーマしたブログがアメーバ人気ブログランキング「自己啓発ジャンル」で1位を獲得。現在、アメーバオフィシャルブログ・プロフェッショナル部門、月間のアクセス数は315万。物語創作がライフワークで、第1作の「あなたがお空の上で決めてきたこと」(永岡書店)が好評を博している。ブログ「自然に還れば、健康になるでしょう」https://ameblo.jp/toru-nishida/

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