パッと開いたページに、あなたのかけがえない今日をさらに輝かせる開運言葉。人類に古くから伝わる「ビブリオマンシー」(書物占い)の成果を、毎日あなたにお届けします。

2019年2月15日の開運言葉
「ひとりぼっちで、自分らしく生きていくのは
生半可なことじゃない。
手っ取り早く一人前になれたりはしない。
小さな積み重ねがすべてなんだ」

鎌倉は朝から雪が降っています。

パートナーの田宮陽子さんの事務所から、僕の家まで戻るのに、自転車にしようかな、どうしようかなと思っていたら、

「タクシーにしたら? 結構、降ってるよ」なんて言ってくれたんですね。

で、結局、どうしたかと言うと、なんとなくインスピレーションがあって、歩くことにしました。

そして、一歩一歩、歩いていたら、不思議なことに

「あ。そうか、こうやって雪の日に、鎌倉の大通りを歩いて、片足ずつ前に進めている。

その僕の前を、寒そうに背中を丸めて、人生のベテランのご婦人が歩いている。

僕は田宮さんの言葉を思い出しながら、空から落ちてくる雪を見て、顔にひんやりとした空気を感じている。

この瞬間、全部が決められていたのかもしれない。

自分が生まれる前にこれを望んで生まれてきたのかもしれない。

今、この一瞬一瞬に、一歩一歩に、自分の魂の望みが叶えられているのかもしれない」

なんて思ったんですね。

どんな日常も、何気なく、この1回しかない瞬間ばかりです。

誰かと一緒にいる時も、その人と次に会えるかどうか、本当はわからないし、「この人が、こんな声をかけてくれてうれしいな」というその一瞬は、過ぎ去っていって、もう二度とないわけです。

(でも全部がこの宇宙のどこかに保存されているような気もします)

だから、「今という瞬間にバチっと意識を合わせる」ということが、やっぱり、開運の要になるんだと思います。

幸せや感謝を、無限大に、「今」に持ってくる。

その上で、私たちは一人一人やり遂げたいことが、一人一人、それぞれあるんですよね。

この人生で達成したいことがあるんだと思います。

その時に、あせっちゃいけない。

手っ取り早い方法というのは、あるようでなかったりします。

「ひとりぼっちで、自分らしく生きていくのは
生半可なことじゃない。
手っ取り早く一人前になれたりはしない。
小さな積み重ねがすべてなんだ」

そう、生半可なことじゃない。

1番手っ取り早いのは積み重ねていくことなんですよね。

インターネットマガジンも始めてみたら、「日々の更新」というのをしていく必要があるわけです。

わかってたけど、やってみると「そうなんだなぁ」というのがよく分かります。ちょっとおバカさんのようですが(笑)。

そんな話を、このインターネットマガジンを共に立ち上げた田宮さんとしていたら、

「たくさんの人に喜ばれるからやっていこう、自分たちが楽しいからやっていこう。どんなに忙しい時でも、書く時間は見つけられるから」という話になったんですね。

それに、僕たちは2人の間に、子供が生まれることは(あるかもしれないけど)ないかもしれない。

この「アマテラス!」も僕らの子供みたいなもんだよね、大きく育っていくようにしようね・・・と話しました。

それもこれも、日々の積み重ねなんですよね。子育てと一緒! 

それに子どもを育ててると思ったら、本当は自分が育ててもらってたりしますもんね〜。

人間だから、日々の積み重ねが嫌になってしまうようなことだって、あるかもしれない。あるけれど、それも含めて、楽しんで行けたらいいですよね。

今日の言葉は、こちらの本からピックアップさせていただきましたよ。

「村上ソングズ」(村上春樹著、中央公論新社、74pより引用)

村上春樹さんがご自身の膨大なレコードコレクションの中からピックアップした、知る人ぞ知る名曲の歌詞を翻訳し、解説を載せてある、楽しい本です。

「ひとりぼっちで、自分らしく生きていくのは
生半可なことじゃない。
手っ取り早く一人前になれたりはしない。
小さな積み重ねがすべてなんだ」

この言葉は、天才にして変人と名高い孤高のジャズピアニスト、セロニアス・モンクの代表曲「ブルー・モンク」という曲に、アビー・リンカーンさんという歌手が歌詞をつけたもの。

「ブルー・モンク」というタイトルを「修行はつらい」と村上春樹さんは翻訳されていますね。(笑)

僕もモンクのピアノの音、好きなんです。キラキラした光が入っている気がして。

ジャズの起原ってもともとは、アフリカ系アメリカ人の皆さんが、やり場のない感情を表現したり、あるいは、楽しみのために、街頭や酒場などで演奏したのが起源の一つ言われています。

怒りや悲しみを表現したブルーズや、スピリチュアルな黒人霊歌(ゴスペル)の要素なども、ジャズの背景にあるようですね。

遥かな道を一人一人が歩いてて、途中、雪が降ることもあるけれど、いつかはやむし、歌でも歌いながら歩いたら、雪道も楽しいし。

あら、外を見たら、もうやんでます。

きっと誰かがいてくれる。

きっと神様が見ていてくれる。見ていてくださいよ〜!笑

で、日々のあれこれをコツコツ積み重ねて、自分が生み出した小さな小さな「喜び」が、きっと未来永劫、この世を潤していくし、子どもたちの糧になるんだと信じることから、

大きな開運の扉が開く気がします。

あなたの素敵な「積み重ね」に尊敬と感謝をお送りします。

あなたのかけがえない2月15日が、ますます輝きますように。

あなたが「魂の望み」を叶えていくことを、いつも応援しています。

西田普(にしだあまね)
1972年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。作家、(株)光出版 代表取締役。月刊『ゆほびか』編集長を務めるとともに、 季刊誌『ゆほびかGOLD幸せなお金持ちになる本』を創刊し、編集長を兼務(〜2019年9月、ともにマキノ出版)。書籍ムックの企画編集も手がけ、累計部数は300万部を突破。健康・開運をテーマしたブログがアメーバ人気ブログランキング「自己啓発ジャンル」で1位を獲得。現在、アメーバオフィシャルブログ・プロフェッショナル部門、月間のアクセス数はおよそ290万。物語創作がライフワークで、第1作の「あなたがお空の上で決めてきたこと」(永岡書店)が好評を博している。ブログ「自然に還れば、健康になるでしょう」https://ameblo.jp/toru-nishida/